cause and effect 1



全ての結果には原因がある。


オレはそう思う。
オレがバイトしてるのは、金が必要だからだし、昨日千秋が彼女と喧嘩したのだって千秋が待ち合わせにいつも遅れるからだ。
この世のすべてにはこうやって原因というか、理由があるのだ。
じゃあオレに彼女がいないのはなんでか。
そんなことを考えそうになって、不毛な結果になる前にやめた。

いつものように学校帰りに直接バイト先である、町の中でも結構大きな書店に行く。
学校で禁止されてるのにバイトをしていた子がいたらしくて、その子が辞めてしまった穴を埋めるために、今月から月曜日にもシフトが入るようになった。
漫画雑誌のコーナーには結構人が多いな、と思いつつ、いかにもなエプロンを着けてさっそく仕事に入る。
なんでかな、と考えた後に、今日は某週刊少年漫画雑誌の発売日前日であることに気付く。
前日にはもう入荷しているから、ほとんどの人が今日立ち読んだり買ったりするのだ。
そんなことを思いつつも忙しくしていると時間はあっという間に過ぎていく。

もうすぐ9時半、閉店の時間だ。
途中の休憩で軽く食べはしたものの、腹が空っぽだと訴えている。
この時間になるとだいぶ人も少ないから、お腹が鳴ったらバレバレだ。
わざと大きめの音を立てながら本を片付け、「早く終われ〜」と心の中でつぶやいてみるが、それで時間が早く進むわけでもない。
最後に残っていた客がやっと出て行って、これで終わりか、と背伸びをしようとしたそのとき、また人が入ってきた。
今度こそこれが最後の客だろう。
ここからはよく見えないが、どうやらサラリーマンのようだ。
この時間に来るのだから、何か目的の本があるのだろう。
「いらっしゃいませ」
言いながらレジへ向かうと案の定その男も何かの雑誌を持ってレジに来る。
相手が男なので、さして興味もわかず、顔も見ずに雑誌を受け取ってバーコードを読み取る。
「570円です」
そう言いつつ袋に入れると、男はすぐに値段ぴったりの小銭を出す。
そのお金を受け取るとき、何故だかほんの少し手のひらが暖かくなった気がした。
なんだ?と思いつつも「570円丁度お預かりします」と言い、レシートを相手に差し出す。
そのときはじめて男の顔を見た。

ぅわ…いい男!

思わず心の中で言ってしまうほど整った顔。
その顔が微笑んで、「ありがとうございます」なんて言ったもんだから、オレはなんだか赤くなってしまった。
本来ならオレが言うべきセリフを残し、オレがぼ〜っとしている間にその男は店からいなくなっていた。



<さめコメ>
本屋の仕組みがよく分からないのでうまくかけません。(言い訳)
あぁ、なんだか堅っ苦しい高耶さんだ!
ラブラブ?片想い?何ソレって感じな…ぜんぜんそんな匂いがしない…



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